NWCログ: 09/07/28 12:00〜 No.1


(2) 上
(4)前のログ (5) 09/07/28 (6)次のログ
(8) 下

芝村 > 江戸時代。戦争に疲れ果てた統一日本は、鎖国政策で長い眠りに入る。 (12:00)
芝村 > (天草の乱から)海外と付き合っても、内政リスクがたかくなるだけ。ってことで、経済面の交流だけに絞って決められた海外とやりとりし、国では移動手段の制限を行った。 (12:01)
むつき > #お昼いってきますー 失礼しますー (12:02)
芝村 > 船が典型例で、二本や三本マストの船の建造は禁止される。これは船の安定性能を著しく欠いて、実質長距離運行を禁止した。 (12:02)
猫野和錆 > #外国にわたっていけないようにしてたんですね・・・ (12:04)
芝村 > ところがまあ、国内だけにかぎっても、この船の禁止は痛くてな。 平和になることで経済活動が活発になりはじめると、今度は広域で商売したくなった (12:04)
芝村 > なにせ、日本には当時世界最大の都市のひとつである。江戸がある。人口100万オーバーだ。 (12:06)
芝村 > ここで地方の産物を売りさばくだけでも、でかい財産が期待できたし、仕事もとめて日々、江戸に人は集まりつつあったからね。 (12:07)
芝村 > #日本を例にしてるが、同じようなことはTPを変えて一杯起きてる。もちろん、ニューワールドでも、貴方の隣でも。 (12:08)
芝村 > で。ここで出て来るのが冒険的、つまりはリスクをものともしない投機的商人たちだ。 (12:08)
芝村 > 蜜柑船とかな。紀伊国屋文左衛門の名前くらいは知ってるだろう。伝説の商人だね (12:11)
芝村 > リスクを負って海運で紀州みかんを輸送して大儲けしたんだよ。 (12:12)
芝村 > 一方、地方政治というカテゴリーでこの伝説の商人と勝るとも劣らない冒険的商売をした人がいる。 (12:13)
芝村 > 東北にね。 名前を伊達政宗、と言う。 (12:13)
竜宮・司 > ウィキペディア見てましたー (12:13)
アポロ > あ、聞いたことはありまする>紀伊国屋文左衛門 (12:14)
アポロ > ふむふむ (12:14)
芝村 > 伊達政宗というと戦国武将というイメージなんだろうが、主として民衆生活で見ると、平和になってからのほうが遙かにでかいこと(変化)をしてる。 (12:16)
芝村 > まず、古来聖賢の政治がそうであったように、治水に力入れて、運河作ったりして北上川水系の流域を整備して、大穀倉地帯を作った。 (12:18)
芝村 > これで、米の生産高が激増した。領民としては作りすぎの感があったが、どんどん奨励した。 (12:19)
芝村 > 政宗としては勝算があったんだよ。 政宗は江戸で売るつもりだった。 (12:20)
猫野和錆 > ふむふむ・・・ (12:21)
芝村 > で。ここでつくり渋る(あまるのは困るし、農民はそう広域商売できないからね)のを避けるために、政宗は前もってお金を渡して出来てない米を買い上げる政策をやる。 (12:21)
MASTER > 多岐川佑華さん、ようこそ! (12:21)
多岐川佑華 > こんにちはー(挨拶不要です (12:22)
MASTER > 近江屋@携帯さん、ようこそ! (12:22)
竜宮・司 > 保障ですねー。 (12:23)
芝村 > 出来てないものに金を払うなんて酔狂なと周囲は思ったが、政宗はこれを断行し、農民は秋だけに収入が偏ることもなく、経済が安定するので歓迎した。 (12:25)
近江屋@携帯 > コンニチハ、伝説的な商人のお話に、興味深く拝聴します (12:25)
芝村 > なにより現金が得られるので、これで色々変えるからね。 利便性としては物々交換よりはずっといい。 (12:25)
アポロ > ふむふむ (12:26)
芝村 > で。この安心が、さらに農民に米を作らせた。 さらに経済活動は拡大したわけだ。 (12:27)
ヒサ > 確かにー… (12:27)
芝村 > 政宗は遅く生まれたせいで天下争いには参加できなかったが、平和だったせいで経済レースには参加できたわけだね。 (12:28)
芝村 > 結果は彼の圧勝だ。 政宗は幕府の信用も厚かったので米を売ることが出来、江戸時代通じて常にシェア50%以上。存命時代では70%の江戸の米のシェアを獲得する。 (12:30)
近江屋@携帯 > なるほど (12:30)
やひろ > わあー (12:30)
多岐川佑華 > 武将としては分かりませんが、いい統治者だったんですねえ (12:30)
アポロ > それはすごい (12:32)
近江屋@携帯 > 得られた資金で、また、国内がうるおうのかな? (12:32)
芝村 > 莫大な金を得て、国宝になる寺とかも建造してるしな。一個どころではなく。 (12:32)
MASTER > 日向美弥さん、ようこそ! (12:32)
日向美弥 > こんにちは〜 (12:33)
MASTER > とよたろうさん、ようこそ! (12:33)
ヒサ > そこまで……。すごいですねえ (12:33)
とよたろう > こんにちはー (12:33)
とよたろう > は、ヒサさんがいる(もぎゅもぎゅ (12:33)
やひろ > こんにちはーです (12:33)
多岐川佑華 > こんにちはー (12:34)
竜宮・司 > こんにちはー (12:34)
アポロ > こんにちはー (12:34)
むつき > #もどりましたー  こんにちはー (12:34)
芝村 > ということで。この実例を見れば分るとおもうのだが、経済活動には広域さが重要で、その他色々なリスクで天井ができてしまうんだよ。その天井=限界を突破するのが、信用になる。 (12:36)
アポロ > ふむふむ (12:36)
芝村 > 伊達政宗には信用があった。政府の信用、農民の信用だ。 これが大きく経済を拡大させる原動力になる。 (12:37)
むつき > ほむー  (ログ読み…  うちのご先祖様も江戸へお米の運搬をしてましたよー) (12:39)
芝村 > ここで江戸時代の信用経済の一例を話したが、商人レベルでは規模は違えど、限界突破のための信用利用が、江戸時代を通じて広まった。 (12:39)
芝村 > #石巻とかにおられたのかな(笑)>むつき (12:40)
芝村 > その代表例が高利貸しや、手形だ。 (12:40)
むつき > #うち浅野から伊達に使えて、それから商家という流れでした、 そうですそっちのほうですね (12:41)
芝村 > うん。ゲームデザイナーは専門家ほどではないが、少しの教養はある(笑) (12:42)
むつき > #荷馬車に米俵積んで、中継地点まで運搬したそうですー。 (12:43)
芝村 > さて、手形とは隔地間為替のことだ。  これと手形の相殺によって、経済は大発展を開始し始める。 (12:43)
芝村 > 俺が100万円分の仕事をする。 是空が100万円払う。 これが普通の経済活動だが、ところがたまたま、是空は100万円もってなかった。俺は100万仕事しそこなうわけだ。信用がなければな。 (12:46)
芝村 > #そして普通、100万持ち歩いてる人はおらんだろう。 (12:46)
芝村 > でも、信用があれば話は別だ。俺は気にせず100万の仕事を行うことが出来る。俺はひませずに仕事にいそしみ、是空は一旦銀行にいって振り込んだ。 (12:47)
芝村 > これが信用経済の例だね。 チャンスロスしたり、入金まちで活動したりしない分、俺には有利だし、大金を持ち歩く必要もないので、安全で輸送コストも安くなる。 (12:49)
芝村 > 今の紙幣より金貨銀貨は大変にかさばった。100万円分の銀貨(100円玉)を想像してみてくれ。輸送だけでコストかかるだろう。 (12:50)
アポロ > あーなるほど・・・>かさばる (12:51)
やひろ > はい、大変です。。<輸送 (12:51)
むつき > それだけで大変ですね; (12:51)
芝村 > これがもう一歩進むと ぺら一枚の信用手形を私が別の手形で相殺すると言う行為がはじまる。 これで実体のお金が動かなくても労働が発生したり、物が移動したりしはじめた。 (12:51)

(2) 上
(4)前のログ (5) 09/07/28 (6)次のログ
(8) 下